「好きなことを生きていきたい。」
「自分に合う仕事はきっとある。」
そう思っている方は多いですし、心のどこかではあなたもそう思っていますよね?
私も自分は日本よりも海外の方が合うと思ってワーホリを始めた節があります。
でも、中には、
「第一希望で入った会社だったけど自分に合わないかも。」
「ワーホリに来たけど、やっぱり日本が性に合う。」
と、退職する人や予定より早く帰国するワーホリ民も多いです。私たちは、思い込みの正論で物事を決めて失敗してしまうことがよくあります。
人生の中の半分以上を仕事をして過ごす人が多い時代だからこそ、特に仕事探しの最終決断はとても大事なことですよね。
今回は、科学的に(さまざまな実験を踏まえた上で)適職を探す方法が書かれている「科学的な適職」を紹介します。
仕事を探す際にとても役に立つおすすめの本なのでよかったら読んでみてください!
\今回紹介する「科学的な適職」(鈴木祐著)/
「科学的な適職」をおすすめする理由
私が科学的な適職をおすすめする理由は、 「信憑性の高い内容」 だからです。
学生時代、心理学部で科学的な実験をすることが多かったのもあり、何かを決定する上で「自分の感情」と同じくらい「信憑性の高さ」は重要な基準として考えています。
人間はどうしても感情的になって思い込みで物事を見極めたり、相手にまで思い込みの真実を突き通してしまう傾向がありますよね。メディアで取り上げられている信憑性のない事実を、「メディア=正しい」という私たちの思い込みのせいで、正しくない事実でさえも事実としてしまうのが私たち人間です。
そんな曖昧な人間である私自身の考えと一緒に、科学的に証明されている真実も重要視することで、正しい判断をできると思います。
だからこそ、「科学的に」証明されている「適職の探し方」を解説しているこの本は 信憑性も高く、具体的に解説されている ので、楽しく読むことができました。
こういう人に読んでほしい!
-
- 今の仕事で満足していない人
- 今のままでいいやと思っている人
- 就活生
- 学生
- 転職中の人
お年寄りの方の多くは、「仕事ばかりの人生でもっと色々挑戦すればよかった」と思っている方も多いようです。
だからこそ、転職や就活中の方だけではなく、「今のままでもいいや」と思っている方にも読んでほしい本です。
「科学的な適職」の内容は?
この本が言うには、科学的な適職を探すために5つのステップがあるようです。
その5つのステップのことを、頭文字から『AWAKE』と名づけ、「真に幸福な仕事への目覚め」という軸を持って適職探しのやり方が解説されています。
この5つのステップを踏むことで、適職探しの力になるのです。
/AmazonのKindle Unlimitedから読む!\
ステップ①仕事選びの7つの大罪を知って幻想から目覚めよう
「科学的な適職」で述べられている『仕事選びの7つの大罪』とは、仕事選びをする上での定番のミス7項目のことを指します。
その仕事選びの7つの大罪とは、
⑴好きを仕事にする
⑵給料の多さで選ぶ
⑶業界や職種で選ぶ
⑷仕事の楽さで選ぶ
⑸性格テストで選ぶ
⑹直感で選ぶ
⑺適性にあった仕事を求める
以上の7つです。
就活するときに言われてたことなんだけど・・・。
私たちが仕事を選ぶときの決め手となる理由として考えがちな上記の7項目こそが、実は仕事選びのミスにつながる7項目でもあるようです。
「好きなことを仕事しない方がいい」これは聞いたことがあるし、「給料が高ければいいものでもない」「仕事が楽だからいいわけでもない」と、この辺りは理解できる。
でも、「業界・職種や性格テストで選ぶのもダメの?」そう思いますよね。
業界や職種で仕事を選んだとして、これから自分がその業界にずっと興味を持てるのかわからないですよね。「今経済的に伸びている業界だから入りたい」と思っても、業界の未来は専門家でさえ完璧に予測できないといわれています。
性格テストに関しては、科学的に見るとタロット占いと同じレベルの診断であるといわれています。
どちらも自分の適職を選ぶ上では、かなり曖昧な指標であると感じますよね。
他の項目についても科学的に解説されており、上記の「7つの大罪」は適職を探すことができる項目とは言えません。
ステップ②幸福度を上げる7つの徳目で未来を広げよう
幸福度を上げる7つの項目とは「自由・達成・焦点・明確・多様・仲間・貢献」です。
簡単に説明すると、
- 自由=仕事のやり方や内容を自由に選べて、意見も自由に言える
- 達成=達成感が味わえる、フィードバックがもらえる
- 焦点=自分が「攻撃型」か「防御型」かを知る
- 明確=会議やタスクをする上で目的や解決策などが明確
- 多様=業務の内容に変化がある、仕事内容が幅広い
- 仲間=社内に中の良い人がいる
- 貢献=誰かのためになる仕事
この7つがあなたの仕事をする上での幸福度を高めてくれます。
面接などを受ける際は、上記のことをしっかり質問しておくのも大事ですね。
ステップ③最悪の職場の8つの共通点を知り、悪を取り除こう
最悪の職場の共通点は、
-
- ワークバランスの崩壊
- 雇用が不安定
- 長時間労働
- シフトワーク
- 仕事のコントロール権がない
- ソーシャルサポートがない
- 組織内に不公平が多い
- 長時間通勤
以上の8つだそうです。
日本の会社の構造や一般的な働き方的に、避けては通れない項目も多々あります。
仕事を選ぶときは、気をつけよう。。。
ステップ④歪みに気づいて、バイアスを取り除こう!
バイアスとは、人間全員が持っている「偏ったものの見方」です。
人間は自分のことを客観視して考えるのが苦手です。
「自分のことは自分が一番わかっている!」と思っている方も多いですが、実際は親しい友人から見たあなたの像の方が本当のあなたに近いようです。
私たちは思い込みで、物事を決めることが多い。だからこそ、その思い込みを作っているバイアスを取り除いて正しい意思決定をする必要があるようです。
本では、バイアスを取り除く具体的なやり方も説明がされているので、詳しくは本を読んでみてください。
ステップ⑤仕事に不安を抱いたらやりがいを構築しよう!
「仕事の満足度がだんだん減ってしまっている」「今の仕事にやりがいがないから転職がしたい」そういう方も多いと思いますが、そんな方は一度、満足度を高める行動を計画してみましょう!
「科学的な適職」のステップ5の段階で、今の仕事の満足度を高めてやりがいを構築するやり方が解説されています。
「やりがいがないからやめる。」ことは、間違ってはいないですが、一度やりがいを作り出す努力をしてみないと、同じことが次の会社や別の場面でも起こってしまうでしょう。
でも、「やりがい搾取」という、人のやる気につけ込んで利用する会社には気をつけてください!
間違いは悪くない。間違いに気づかないことが問題。
適職探しで陥りがちな「7つの大罪」を知っているのと知らないのとでは、仕事を探す際の考えが全く違うはずです。
幸福感を得るための仕事探しの「7つの徳目」を知っていれば、会社選びの基準もできます。
悪い環境の8つの共通点を知っていれば悪から避けることができ、バイアスの取り除き方をマスターすれば正しい判断もしやすくなります。
慣れてしまった仕事にはやりがいを感じれなくなりがちですが、やりがいの構築の仕方を知っていれば、環境に関わらず自分のやる気をコントロールすることができます。
この本を読むことで、「適職」選びの意識や「仕事」に対しての考えが少し変わるでしょう。
少し長めの本にはなりますが、仕事をしながら生きる上で役に立つ本なので、よかったら読んでみてください!